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2023.03.07ブログ
愛犬の耳掃除のポイントを解説!こんな耳垢には要注意
定期的にトリミングサロンでお手入れしていると、必要ないと思われがちな耳のケア。実はお家でも定期的にチェックしたりお手入れしてあげることで、病気の早期発見にもつながります。お家でシャンプーしている方はもちろん、定期的にトリミングサロンに通っている人も愛犬の耳をチェックしてみましょう。
目次
- ○ 犬の耳掃除って必要なの?
- ○ 愛犬の耳のお掃除の頻度は?
- ○ おうちでの耳掃除におすすめの商品
- ○ 耳掃除の基本の方法
- ○ こんな耳垢には注意!
- ・黒色や茶色のべっとりとした耳垢・赤黒い耳垢
- ・耳垢が黄色でドロッとしている・強いかゆみがある
- ○ 愛犬の耳掃除で注意したい5つのポイント
- ・耳かきや綿棒は使わない
- ・ウェットティッシュや消毒用アルコールは使わない
- ・自己判断で耳毛を抜かない
- ・炎症の原因に!強くこすらない
- ・やりすぎ禁物!過度な耳掃除はしない
- ○ 犬種別の気を付けてあげたい耳垢
- ・耳が垂れている犬種
- ・耳毛の多い犬種
- ・耳道が狭い犬種
- ○ まとめ
犬の耳掃除って必要なの?
耳のお手入れは見落としがちですが、実は雑菌が繁殖しやすい場所でもあります。
特に日本は多湿な気候のため、湿気などで蒸れて雑菌が繁殖しやすく、炎症を起こす可能性があります。また、シャンプー後などは耳垢腺からの油分が増えがちです。
チワワや柴犬のような立ち耳の犬種は通気性が良く蒸れにくいですが、垂れ耳の犬種は通気性が悪いので、お手入れする必要があります。
愛犬の耳のお掃除の頻度は?
しっかりした耳掃除は月に1~2回程度で十分ですが、耳の汚れチェックは週1回程度行いましょう。汚れがあった場合は軽くふいてあげましょう。お散歩のあとや夜寝る前など決めて習慣にすると忘れることもなくなるでしょう。
通気性の良い立ち耳の犬種は汚れがたまりにくいので、あまり汚れていなければ無理に耳掃除する必要はありません。垂れ耳の犬種は汚れがたまりやすいので、こまめにチェックしてあげましょう。
おうちでの耳掃除におすすめの商品
耳掃除はコットンとぬるま湯があれば大丈夫です。ほかにも耳専用クリーナーや耳掃除用シートも販売されています。コットンや耳掃除用シートは耳をふき取るために使用します。
また、イヤークリーナーやイヤーローションと呼ばれるケア用品があります。それらはシートなどと使用方法が異なりますが、手軽にお掃除することができます。犬種などによりお勧めできない場合があるため、最初はコットンや耳掃除用シートでお掃除することをお勧めします。
耳掃除の基本の方法
犬の耳は自浄作用があるので、目に見える範囲の汚れをふき取ってあげる程度でも大丈夫です。お湯や耳専用クリーナーをコットンに染み込ませ、目に見える範囲の汚れをやさしくふき取りましょう。
ほかの方法として、イヤークリーナーやイヤーローションと呼ばれるケア用品を用いてお手入れしてみましょう。イヤークリーナーを数滴垂らし、何度か揉みましょう。手を離すと愛犬がぶるぶると顔を振り、余分な液体は排出されます。しかし、顔をブルブルさせる必要があるため、顔振りが上手くできない老犬や子犬は使用を控えたほうがよいでしょう。
こんな耳垢には注意!
耳掃除をした際、下記のような耳垢が出てきたら気にして様子を見てあげましょう。少しでも悪化した場合は病院に行って診てもらいましょう。放置すると病気につながる可能性もあります。
黒色や茶色のべっとりとした耳垢・赤黒い耳垢
耳垢の色が黒色だったり茶色だったりする場合は外耳炎にかかっている可能性があります。外耳炎を発症すると、頻繁に頭を振ったり、耳を頻繁に描くようになったりとかゆみを伴う症状がみられます。
また、赤黒い耳垢はミミダニ症の恐れがあります。痒みやにおいを発生させ、ほかの犬との接触で感染することが多い感染症です。
このような色の耳垢が出てきた場合は病院一度掛かりましょう。
耳垢が黄色でドロッとしている・強いかゆみがある
耳垢の色が黄色で、膿のにおいがする場合、耳の中の皮膚が細菌に感染している場合があります。
また、黄みがかった白色で量も少ない場合でも強いかゆみを訴えている場合でも、ミミダニ症にかかっている場合があります。
いずれの場合も病院に掛かりましょう。早期発見・早期治療が愛犬の健康につながります。
愛犬の耳掃除で注意したい5つのポイント
耳掃除をする上で注意したいポイントが5つあります。すぐに悪化することはありませんが、何度も続けることで皮膚が悪化してしまったり炎症を起こしてしまうことがあるため、しないようにしましょう。
耳かきや綿棒は使わない
犬と人間の耳のつくりは違うため、人間が耳掃除に使う道具を使用するのは控えましょう。綿棒や耳かきは耳垢を取りやすいですが、耳の中を傷つけてしまうことがあるため、基本的にコットンを使います。
ウェットティッシュや消毒用アルコールは使わない
ウェットティッシュや消毒用アルコールにはエタノールが含まれています。人と同じように、皮膚の弱い場所をエタノールが触れてしまうと赤くなってしまったりしみることがあります。ワンちゃんが耳掃除を嫌がる原因にもなるので使わないようにしましょう。
自己判断で耳毛を抜かない
また、耳の入り口あたりにある耳毛は汚れがひどい場合以外は抜かないようにしましょう。抜きたい場合はトリミングサロンなどプロに任せたほうが安心です。無理に耳毛を抜くことで炎症を起こしてしまう場合があります。
炎症の原因に!強くこすらない
人と同じように耳の皮膚はデリケートです。耳は音を聞いたりとワンちゃんにとっても大事な器官なので、傷つけないように注意しましょう。強くこすることで嫌がってしまうと、次の耳掃除を嫌がる可能性があります。炎症の原因にもなるので強くこすったり無理に行わないようにします。
やりすぎ禁物!過度な耳掃除はしない
犬の耳には自浄作用があるため、奥の汚れを無理に掻き出すのは絶対にやらないようにしましょう。過度に耳掃除することも耳トラブルにつながることがあるので、無理やりやらず、できる範囲で行いましょう。頻度も「汚れたら耳掃除をする」を基本に、定期的なチェックは必要ですが、汚れていない場合は無理にする必要はありません。
犬種別の気を付けてあげたい耳垢
犬種によって耳の形が違います。耳の形によっては耳掃除の必要があまりなかったり、耳掃除や耳垢を定期的にチェックしたほうが良い犬種があります。
耳が垂れている犬種
耳が垂れている犬種にはトイ・プードルやダックスフンドなどが当てはまります。
耳が垂れていることで通気性が悪く、水分がたまりやすかったり耳垢がたまりやすいといった特徴があります。そのため、外耳炎や中耳炎にかかりやすい犬種といえます。耳垢の量が増えたり耳を痒がる、頭を良く振るようになったら注意しましょう。
耳毛の多い犬種
耳毛が多いと耳垢が絡まりやすく、汚れやすくなります。無理に取ろうとして耳毛を引っ張ったり力を込めてしまうと嫌がったり傷ついたりしてしまうため、丁寧に行いましょう。また、耳毛があることで通気性が悪くなることがあります。ペットサロンや動物病院で抜いてもらうことで解消できます。
耳道が狭い犬種
耳道が狭いことも通気性が悪くなってしまう原因になります。通気性が悪くなってしまうと外耳炎の原因になる細菌や真菌を増殖させやすい環境になってしまいます。特に気温が上がるこれからの季節は注意が必要です。
まとめ
愛犬の耳掃除は月に1~2回程度、耳の汚れチェックは週に一回程度行いましょう。耳のお手入れは見落としがちですが、外耳炎や悪化すると中耳炎につながる可能性があります。愛犬の健康を守るために、日ごろから動きや様子を気にしてみるようにし、気になる場合は病院に行きましょう。早期発見・早期治療が愛犬の健康につながります。
ほっと・ふぃーるどでは、病院に行くべきか悩んでいる、こんな耳垢は大丈夫か、など、気になった点についてもトリミング時に相談を承っております。「家では点耳薬をつけられない…」という場合も持ってきていただければおつけしていますので、お気軽にご相談ください。
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