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2025.02.19ブログ
犬のノミの予防法とは?対処法やダニとの違いを紹介します!

犬にとってノミ・ダニは健康に悪影響を及ぼす存在。実はノミは身近に潜んでいます。
この記事では、ダニとの違いや対処法、予防法を紹介します。
ダニかも?と思ったらかかりつけの動物病院に相談しましょう。
目次
- ○ 犬に寄生するノミの見た目とは?
- ・犬に寄生するノミの見た目
- ・ノミ卵の見た目
- ・ノミのフンの見た目
- ・ノミのフンの見分け方
- ・ノミの活動時期
- ○ ノミがつく原因とは
- ・犬に寄生するノミが好む場所
- ・犬にノミが寄生する経路①ほかの動物から
- ・犬にノミが寄生する経路②公園、屋外から
- ・犬にノミが寄生する経路③家庭内や出先から
- ・成虫ではなく卵、サナギの状態で家庭内に入ることも!
- ○ ノミがいる時の症状
- ○ 犬に寄生したノミを放置すると
- ・ノミアレルギー性皮膚炎
- ・膿皮症
- ・アナフィラキシー反応
- ・貧血や寄生虫感染も
- ○ ノミを見つけたら
- ・犬にノミを見つけたら①ノミを駆除しよう
- ・犬にノミを見つけたら②ブラッシングしよう
- ・犬にノミを見つけたら③生活環境を整えましょう
- ○ 犬のノミ予防とは?
- ・犬のノミ予防①ノミ駆除薬
- ・犬のノミ予防②定期的なブラッシング、シャンプー
- ・犬のノミ予防③整理整頓、清潔な環境つくりを
- ○ まとめ
犬に寄生するノミの見た目とは?
犬に寄生するノミの見た目
ノミは大きさ1.5~3ミリ程度のゴマ粒のような見た目をしています。羽はなく、ジャンプによって犬から犬へ、人へ飛び移ります。犬に寄生するマダニは吸血して丸くなりますが、ノミは左右に薄っぺらいのが特徴です。
ノミ卵の見た目
色は白または透明で小さな楕円形をしており、直径は約0.5ミリ程度です。卵は非常に小さいため、肉眼では見つけにくいのが特徴です。
犬の毛の中に隠れていることが多く、毛の根元や犬がよく寝ている場所(ベッドやマットなど)に見られることがあります。卵は動きがないため、毛を逆立ててよく確認する必要があります。ノミの卵は犬の皮膚や毛に産み付けるのではなく、ノミが血を吸った後に落ちるため、犬の毛や周囲の環境に散乱しています。ノミの卵は特に犬が寝ている場所や、犬がよく触れる場所に集まりやすいです。
ノミのフンの見た目
ノミの糞は黒っぽい色をしており、直径が約0.5~1ミリ程度と細かい粒状です。黒い小さな点のように見え、乾燥した砂や黒いペレットに似た見た目をしています。
ノミの糞は血を消化した後のもので、黒っぽい色をしているのが特徴です。湿らせると、赤い血液がにじみ出ることがあり、これがノミ・ダニのフンとごみを見分ける方法にもなります。
ノミの糞は犬の毛の中に付着し、特にノミが寄生しやすい場所(首や耳の後ろ、脇、尾の付け根など)に見つけることが多いです。また、ノミが活発にいると、犬が寝ている場所や犬の周囲にも見られることがあります。
ノミのフンの見分け方
1.湿らせたティッシュペーパーで犬の毛の中に付着している糞を拭き取ります。
2.ティッシュが赤くなる場合、それがノミの糞である可能性が高いです。赤くなるのは、糞が犬の血液を含んでいるためです。
ノミの活動時期
ノミは気温や室温が約13℃以上になると繁殖し始め、約20~30℃で繁殖が活発的になります。春から秋にかけてが繁殖しやすいですが、冬場の室内は暖房をつけるため、繁殖しやすい環境になります。
最短では卵~孵化~産卵までを2週間のサイクルで行います。そのため爆発的に繁殖します。
ノミがつく原因とは
ノミは成虫として存在しているのは全体の5%ほどといわれており、多くの個体がサナギや卵、幼虫の状態です。どの状態においても湿気や直接日光が当たらない場所を好みます。
犬に寄生するノミが好む場所
ノミは直接日の当たらない暖かく、多湿で暗い場所を好みます。室内であればカーペットやソファ、飼い主さんのベッド、犬のベッドに生息していることが多いです。成虫だけでなく、幼虫、卵、サナギがあることもあります。
犬にノミが寄生する経路①ほかの動物から
猫や他の犬から:犬に付くノミの多くは、他の犬や猫から移動してくることが一般的です。特に、ノミは犬や猫の毛に寄生しているため、犬が猫と接触したり、他の犬と遊んだりすると、ノミが移ることがあります。特にノミアレルギー性皮膚炎(FAD)の症状が強く出やすいため、ペット同士の接触が原因になることがよくあります。
野生動物(シカやリスなど)から:野生動物がノミを持ち込むこともあります。野生動物に付いているノミが犬の周囲に移動し、犬に寄生することがあります。犬が野生動物と接触したり、野生動物が犬の周囲に近づくことで、ノミが犬に移ることがあります。
犬にノミが寄生する経路②公園、屋外から
草むらや茂み、地面から:ノミは屋外でも繁殖することがあります。特に公園や庭、草むらなどでは、ノミの卵や幼虫、サナギが存在していることがあります。犬がこれらの場所に出かけることで、ノミが犬の体に付着することがあります。
湿度が高い場所:ノミは湿度の高い環境を好みます。特に温暖な気候や湿度の高い場所ではノミが繁殖しやすく、屋外で過ごすことが多い犬はその影響を受けやすいです。
犬にノミが寄生する経路③家庭内や出先から
ペットショップや動物病院から:ペットショップや動物病院などで他の動物と接触することで、ノミが犬に付着することがあります。特に、複数の動物が集まる場所では、ノミが広がりやすい環境となります。
自宅内での移動:犬が家の中で過ごしている場合でも、家の外から持ち込まれることがあります。人や他の動物が屋外から家に入る際、ノミが一緒に持ち込まれることもあります。家の中でノミが繁殖することもあり、その場合、犬がノミに寄生されることになります。
成虫ではなく卵、サナギの状態で家庭内に入ることも!
ノミの卵や幼虫は、犬の毛や周囲の環境に存在していることがあります。犬が外に出ると、その卵や幼虫が犬の毛に付着することがあり、家の中でも繁殖を始めることがあります。
ノミがいる時の症状
しきりにかく、ひっかく:かゆみを感じるため、掻いたりひっかく、噛んだりします。床にこすりつける行動をとることもあります。
皮膚の炎症や赤み:ノミに対するアレルギー反応や掻いたことで赤みや発疹、炎症が出ます。
脱毛:掻いたり舐めたりするため、脱毛がみられることがあります。全身で出ることも、ノミが集まりやすい場所(耳の後ろ、わきの下、首など)で局所的に脱毛することもあります。
細菌感染:掻く、舐めることで傷口ができ、菌が入り込むことでかさぶたができたり膿が出たりします。
ノミのフンや卵がみられることも:成虫の姿がなくてもフンや卵がみられることがあります。
大量にノミに寄生している場合、貧血や食欲不振といった症状がみられます。
ほかにも耳を痒がっている場合は、ノミ・ダニの寄生が疑われます。痒みで寝られなくなったりイライラといった様子が見られることがあります。
犬に寄生したノミを放置すると
犬にノミが寄生したまま対処しないでおくと、皮膚の状態が悪くなるだけでなく、病気につながりかねません。
ノミから引き起こされる病気には以下のようなものがあります。
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ノミアレルギー性皮膚炎
ノミアレルギー性皮膚炎(Flea Allergy Dermatitis, FAD)は、ノミの唾液に対するアレルギー反応が原因で発生します。ノミが犬の皮膚を刺し、血を吸う際に唾液が注入されます。これに対するアレルギー反応が過剰に起こり、激しいかゆみや炎症が生じます。
症状として、強いかゆみ、赤み、湿疹、脱毛、膿、皮膚がかさぶたで覆われるなどの症状が見られます。ノミがわずかでも皮膚に接触しただけで症状が悪化することがあり、特に耳の後ろや背中、尾の付け根、脇腹などに見られます。
膿皮症
ノミが引き起こすかゆみや引っ掻きが原因で、犬の皮膚に傷ができ、そこから細菌が感染することがあります。これにより、膿皮症(細菌感染症)が発生することがあります。
症状としては、赤く腫れる、膿や膿汁が出る、悪臭を伴う傷などが見られます。引っ掻きや舐めすぎで傷が深くなり、感染が広がることがあります。
アナフィラキシー反応
ノミに刺されると、犬が重度のアレルギー反応(アナフィラキシー)を示すことがあります。ノミアレルギー性皮膚炎(FAD)がひどくなると、アレルギー反応が全身に広がり、命に関わることもあります。
顔の腫れ、呼吸困難、嘔吐、下痢、血圧低下など、急激な反応が起こることがあります。
貧血や寄生虫感染も
ほかにも大量に血を吸われることにより、貧血になったり、ノミが媒介する細菌による病気に感染する可能性もあります。また、ノミの卵に含まれる回虫などの寄生虫を飲み込んでしまい、体内で発育することで寄生虫感染につながることもあります。
ノミを見つけたら
犬にノミを見つけたら①ノミを駆除しよう
まず見つけた個体を逃さないように、ノミ取り櫛や駆除薬で駆除します。
ノミはぴょんぴょん跳ねますので、難しい場合はテープでくっつけてそのまま捨てるのが簡単です。ノミ取り櫛で取れた場合は、洗剤を入れた容器に入れると死にます。
犬にノミを見つけたら②ブラッシングしよう
ほかにノミがついていないか、卵はないかブラッシングをして確認しましょう。この時に、シャンプーも行うとノミを仮死状態にすることができます。根元から洗い、しっかりすすいであげるとノミも洗い流すことができます。
犬にノミを見つけたら③生活環境を整えましょう
もしかしたら愛犬が過ごしていた場所にノミの卵があるかもしれません。愛犬が過ごすところを中心に掃除機、洗濯をしましょう。洗濯は高温で行うと卵やサナギも殺すことができます。掃除機をかけた後は、掃除機内のごみをすぐに捨てるようにしましょう。
また、掃除に加えノミ駆除薬を使用するとさらに効果的です。愛犬が過ごすスペースを中心に、家全体を行っておくと安心です。小さなお子様や動物がいる場合は特に使用方法を確認し、安全に使用してください。
犬のノミ予防とは?
シニア犬のトリミングはいつまで必要?トリミングのリスクや頻度について解説!
犬のノミ予防①ノミ駆除薬
ノミ駆除薬を使うことで効果的に予防することができます。駆除薬にはスポットオンタイプ、経口薬、ノミ駆除シャンプー・スプレーがあります。ライフスタイルや愛犬の年齢、体調などに合ったものを選択しましょう。
犬のノミ予防②定期的なブラッシング、シャンプー
ブラッシングをすることでノミが潜んでいないか、フンがないかなどに気づくことができます。ブラッシングの方法について下記の記事で解説していますので、ぜひご一読ください。
シャンプーを定期的に行うことでノミを仮死状態にし洗い流すことができます。
犬のノミ予防③整理整頓、清潔な環境つくりを
掃除、洗濯をし、ほこりが溜まるのを防いだり愛犬の寝床にフンや卵がないかチェックしましょう。愛犬が過ごすところだけでなく、家全体を行うことで人から犬へ移してしまう可能性が低くなります。
まとめ
犬に寄生するノミは、1.5~3ミリ程度でゴマ粒のような形をしています。羽はなく、ジャンプで犬から犬、人へ移動します。ノミの卵は小さく、白や透明で約0.5ミリメートルの楕円形をしており、肉眼で見つけにくいです。ノミのフンは黒く、湿らせると赤い血液がにじみ出ることがあります。ノミは温暖で湿度の高い環境を好み、室内ではカーペットや犬のベッドに生息します。ノミに寄生された犬はかゆみや炎症、脱毛、細菌感染症を引き起こすことがあります。繁殖は気温13℃以上で活発化し、特に春から秋にかけて増えやすいです。ノミを見つけたら、駆除やブラッシング、環境の掃除が重要です。予防には定期的なブラッシング、シャンプー、ノミ駆除薬が効果的です。
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