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2025.07.02ブログ
犬のおしり歩きの原因とは?下痢している時やトリミングの後するときは?

犬がおしりをこすりながら歩く「おしり歩き」の原因や対処法を解説します。見逃しがちな症状の背景や病気の可能性、予防法についても詳しく紹介します。
目次
- ○ 犬のおしり歩きとは?
- ○ 犬のおしり歩きの原因とは?
- ○ 犬がおしり歩きしていたら
- ○ 犬がトリミング後におしり歩きするときは?
- ○ 犬が下痢の時におしり歩きするときは?
- ○ 犬のおしりの皮膚が赤い時は?
- ○ 犬のおしり歩きから考えられる病気は?
- ・皮膚トラブル
- ・寄生虫
- ・肛門嚢炎、肛門嚢破裂
- ○ 犬のおしり歩きの対策とは?
- ・肛門腺絞りをしよう
- ・肌がデリケートな場合はバリカンを使わない
- ・便の調子を整える
- ○ 頻繁にみられる、ほかにも症状がある場合は動物病院へ
- ○ まとめ
- ○ 横須賀のドッグトリミングサロンなら
ほっと・ふぃーるど!
犬のおしり歩きとは?
犬がお尻をこすりつけながら前足で進んでいる姿を「おしり歩き(スクーティング)」といいます。
おしり歩きは一見かわいらしい行動に見えますが、多くはお尻に違和感を感じているときにおしり歩きをします。お尻に手が届かないので、代わりにこすりつけているのです。稀にクセでおしり歩きが好きなワンちゃんや、暇つぶしでするワンちゃんもいるようです。
犬のおしり歩きの原因とは?
犬のおしり歩きの大きな原因になるのは、「お尻付近への違和感」です。
細かい理由には、「かゆい」、「痒くはないけれど違和感を感じている」ということが挙げられます。そのように感じる理由には、トリミングの際のバリカンで肌が刺激された、肛門あたりがかゆい、肛門腺絞りが刺激になり、違和感を感じている、お尻を虫に刺された、しこりがあるといった可能性が挙げられます。また、うんちが硬く、肛門の穴が切れてしまっているために違和感を感じ、おしり歩きにつながるケースもあります。
犬がおしり歩きしていたら
犬がおしり歩きしていたら、肛門、肛門周りの皮膚の状態を確認しましょう。
肛門に腫れや出血、膿はないかを確認します。また、肛門周りの皮膚は赤いのか、また肛門近く以外の皮膚、特に皮膚の薄いお腹なども赤くなっているのかを確認します。
おしり歩きを頻繁に見ている場合、どれくらいの期間おしり歩きをしているのか、それ以外に気になる体調、様子がないかを確認し、異変を感じたら動物病院に受診しましょう。
犬がトリミング後におしり歩きするときは?
おしり歩きが多くみられるのはトリミング後です。トリミングには、ハサミのほかにバリカンを使用したり、肛門腺絞りを行うため、刺激になることがあります。
皮膚がデリケートなワンちゃんにとって、バリカンは刺激が強く「バリカン負け」してしまっている可能性があります。バリカン負けは、人でいう「カミソリ負け」と同じように、皮膚に細かな傷がたくさんでき、赤くなったり、細かな傷がかゆくなったり、傷から発疹といった炎症が起こることを指します。
犬が下痢の時におしり歩きするときは?
下痢の時におしり歩きする場合は、以下の原因が考えられます。
・下痢により肛門に不快感を感じている
・うんちが出きっていないと感じている
・おしりにうんちがついている
・下痢が肛門周りに残っていてヒリヒリとした感覚がある
・うんちを取り除いた後に毛が絡まっていて痛い
・下痢により肛門腺が上手に排出できておらず分泌液が溜まっている
・寄生虫
下痢が続く、おしり歩きを頻繁にしている場合は、動物病院に受診しましょう。
犬のおしりの皮膚が赤い時は?
おしりの皮膚が赤い時は、皮膚炎や「バリカン負け」の可能性があります。
皮膚炎は、全身の中でも特に皮膚の薄い部分に赤みやかゆみといった症状が現れます。全身の皮膚の状態を確認してみましょう。
また、おしり歩きを繰り返していることで、さらに皮膚が赤くなっている可能性があります。
肛門周りが特に赤くなっている場合には、肛門腺の詰まり、炎症や下痢、軟便による皮膚刺激、寄生虫の可能性があります。
犬のおしり歩きから考えられる病気は?
犬が頻繁におしり歩きをする場合、病気が潜んでいる可能性もあります。
皮膚トラブル
皮膚炎によりお尻も痒くなっている可能性があります。アレルギー性皮膚炎、ノミ・ダニによる皮膚トラブルが代表的な皮膚トラブルとしてあげられます。アレルギー性皮膚炎は皮膚の薄い部分に痒みや赤みといった症状が出ます。ノミ・ダニは吸血し、吸われた部分がかゆくなります。ノミ・ダニ本体や黒っぽい色のフンが身体にみられることもあります。詳しくは下記の記事で詳しく解説しています。ぜひご一読ください。
ほかにもマラセチア皮膚炎や膿皮症といった皮膚トラブルがあります。
犬のダニ(ミミダニ)の対処法とは?見た目は?フンの見分け方とは?
犬のアレルギー性皮膚炎とは?原因や症状。治療方法について紹介します
寄生虫
寄生虫の中でも、瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)という虫は、ノミを介して寄生します。見た目はお米のように白く粒のような形をしています。食欲不振や下痢といった症状も見られることがあります。おしりやうんちに白い動く粒があったら寄生虫を疑いましょう。ノミを介して寄生するため、ノミの駆除が対策になります。
肛門嚢炎、肛門嚢破裂
肛門嚢炎とは、肛門嚢に細菌が入り込んで炎症を起こし、肛門腺の分泌液が黄色や緑色っぽく、重症化すると血が混じる病気です。肛門嚢を清潔にし、抗菌薬を用いて治療をすることで、治すことができます。肛門腺が溜まることで肛門嚢炎になることがあります。炎症を起こすため、かゆみや違和感を感じることで、おしり歩きにつながります。
肛門嚢破裂とは、肛門腺の分泌液が溜まりすぎることで、袋が破裂してしまうことです。破裂し、血が出るため犬にとってもとても痛みを感じます。
犬のおしり歩きの対策とは?
ワンちゃんがおしり歩きをしていたら、すぐに叱ることはNGです。叱られることがストレスになってしまいます。
肛門腺絞りをしよう
小型犬やシニア犬は自分で肛門腺を排出することが難しいワンちゃんが多いです。そのため月に1度程度、肛門腺絞りをしてあげましょう。
肛門腺絞りの詳しい方法は以下の記事で詳しく解説しています。
トリミングをサロンでお願いしている場合は、施術メニューの一つに含まれていることが多いです。難しい場合は、トリミングサロンや動物病院にお願いしましょう。
肌がデリケートな場合はバリカンを使わない
肌がデリケートな場合は、バリカンを使わない、または浮かしてバリカンをかけてもらうようにしましょう。トリミングサロンで相談してみましょう。
犬のサマーカットって本当は暑い?メリットとデメリットを解説!
便の調子を整える
うんちが硬く、排便の際に切れてしまうことがあります。便を柔らかくするために水分をとらせるように促しましょう。また、食事を見直して水分を多く含む食材を取り入れたり、ウェットフードと併用して与えることも効果的です。
便秘対策について、下記の記事で詳しく解説しています。
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頻繁にみられる、ほかにも症状がある場合は動物病院へ
よくおしり歩きをしている場合や下痢、元気がない、食欲がないといった様子、症状がみられる場合は動物病院に受診しましょう。うんちの時に痛がる様子や、おしりを触らせない、触ろうとすると怒るといった様子が見られるときも、犬にとって違和感を感じている証拠です。「いつもと違うな」そう感じたら迷わず主治医に相談しましょう。
まとめ
犬がおしりをこすりながら歩く「おしり歩き(スクーティング)」は、肛門周辺に違和感やかゆみを感じているサインです。原因としては、肛門腺の詰まり、皮膚炎、トリミング時の刺激、下痢や便の残り、寄生虫などが考えられます。症状が頻繁に続いたり、肛門周辺に赤み・腫れ・出血がある場合は病気の可能性もあるため、早めに動物病院を受診しましょう。肛門腺絞りや食事管理、トリミング時の注意が予防に役立ちます。
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