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2023.04.19ブログ
犬の肉球の役割とケア方法|ケガ・トラブルの予防と対策を徹底解説

犬の可愛らしい肉球には、実は大切な役割が隠されています。体温調節、地面の状態の感知、衝撃の吸収といった機能を担い、健康維持にも欠かせません。本記事では、肉球の役割や注意すべきトラブル、やけどやケガの予防法、日々のケア方法まで詳しく解説します。愛犬の健康を守るために、正しい知識とお手入れ習慣を身につけましょう。
目次
- ○ 犬の肉球の基本構造と特徴
- ○ 犬の肉球の3つの役割
- ・犬の肉球の役割①体温調節
- ・犬の肉球の役割②地面の状態を把握する
- ・犬の肉球の役割③衝撃をやわらげる
- ○ 健康な犬の肉球の特徴
- ・肉球の色
- ○ 症状別犬の肉球トラブル早期発見のチェックリスト
- ○ 犬の肉球のトラブルの具体例
- ・一番起こりやすいのは「やけど」
- ・木の実や石を踏む
- ・感染症の症状
- ○ 犬の肉球のケア
- ・肉球マッサージに使うクリーム
- ・肉球マッサージの頻度
- ・肉球マッサージの手順・やり方
- ○ 季節・年齢・犬種別の犬の肉球ケアのポイント
- ・季節別犬の肉球のケアのポイント
- ・年齢別犬の肉球のケアのポイント
- ・犬種別犬の肉球のケアのポイント
- ○ まとめ
- ○ 横須賀のドッグトリミングサロンなら
ほっと・ふぃーるど!
犬の肉球の基本構造と特徴
犬の肉球は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層からできています。
1層目の表皮(ひょうひ)の一番外側、外の世界と直接触れ合う「角質層」は厚くて硬いという特徴があります。
2層目の真皮(しんぴ)には、汗腺や血管、神経が集中しています。
3層目の皮下組織は、主に脂肪でできており、衝撃を吸収する役割を担っています。
犬の肉球の3つの役割
犬の肉球の役割は大きく分けて3つあります。
見た目が可愛く触り心地がいいだけでなく、愛犬の健康を守る役割も担っています。
犬の肉球の役割①体温調節
肉球には汗を作る器官が存在しています。汗を作る器官は犬の身体では肉球だけにしかありません。呼吸や舌を出して体内の熱を逃がすのと一緒に肉球から汗を出すことで、体温を調節しています。
犬の肉球の役割②地面の状態を把握する
肉球で地面の温度や凸凹を把握しています。肉球には神経や血管が多く分布しているため、地面の状態を把握することができます。人の手のひらのように肉球は毛が生えてなく、角質層があるため、地面からの熱は感じにくいようです。
しかし、真夏のお散歩には気を付ける必要があります。お散歩するときは外に出たときに一度地面の温度を確かめるようにしましょう。
犬の肉球の役割③衝撃をやわらげる
肉球は走ったり歩いたりする際の衝撃や危険なものから守っています。全体重がかかる足先を保護し、掴むようにして着地しているため、止まる際のブレーキの役割も担っています。
健康な犬の肉球の特徴
健康な肉球の特徴として、
・適度な弾力
・表面がざらざらしている
という特徴があります。また、
・肉球の間に軽く毛が生えていて、肉球の表面を覆っていない
状態が良い状態です。
肉球の色
肉球の色には、
①遺伝(メラニン色素の量)
②成長による変化
③摩擦・紫外線・環境の影響
④加齢
の影響を受け、色が変化することがあります。
肉球の色は成長すると黒くなっていく犬が多いですが、遺伝的な要素も大きいです。肉球の色はメラニン色素の影響が強いため、成長する過程で色が変わっていっても心配しすぎる必要はありません。肉球の硬さも年齢や生活する環境により硬さが違います。散歩の少ない室内犬は肉球が柔らかいまま育ち、室外犬は硬めの肉球になる傾向があります。
症状別犬の肉球トラブル早期発見のチェックリスト
愛犬の肉球が健康な状態か、以下のチェックリストで確認してみましょう。
・赤みはありますか?
→ 軽度の炎症の可能性があります。
・ひび割れ、または出血、出血の後がありますか?
→乾燥または裂傷の可能性があります。
・黒ずみ・硬化の症状がありますか?
→ 感染症や加齢の可能性が考えられます。
・犬が肉球を舐め続ける動作を見せていますか?
→ 痛みや違和感のサインの可能性があります。
また、ストレスを感じている場合にも舐めることがあります。
・肉球や指の間に腫瘍がありますか?
→ ガンといった病気の可能性があります。
これらの症状がみられる場合は、早期に動物病院に受診しましょう。
特に腫瘍がある場合や、下痢や元気がないといった症状があるときは早期に動物病院に受診する必要があります。
犬の肉球のトラブルの具体例
危険なものから守ってくれる肉球。具体的にどのようなトラブルが起こりやすいのかを紹介します。
一番起こりやすいのは「やけど」
一番起こりやすいトラブルはやけどです。
夏の時期は地面の温度も高くなるため、お散歩のときには注意が必要です。気温30℃のとき、アスファルトは55度以上、犬の顔付近は40度程度まで上昇するといわれています。暑い日差しに長時間照らされたアスファルトは冷めるまで数時間かかるといわれています。そのため、夏場のお散歩は夕方以降、早朝といった時間に行くことをお勧めします。
木の実や石を踏む
ほかにもケガに注意が必要です。木の実や石など硬いものを踏んでしまってケガをしてしまうことがあります。肉球は体重がかかるため治りが遅く、地面につく部分は細菌が入りやすいため注意する必要があります。
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感染症の症状
稀に「犬ジステンパー」という致死率が高い感染症にかかる可能性があります。発熱や下痢、けいれんなどがみられる「犬ジステンパー」には肉球が固くなるという症状もあります。感染しないために定期的なワクチン接種が必要です。
犬の肉球のケア
肉球マッサージに使うクリーム
低刺激性で保湿力が高いタイプのクリームがおすすめです。天然成分100%のクリームも販売されています。
人間用のハンドクリームは使わないようにようにしましょう。人間用のハンドクリームは犬が舐めても大丈夫なように作られていません。そのため、人間用のハンドクリームを使用し、舐めてしまった場合に下痢や胃腸の調子が悪くなる可能性があります。
ワンちゃん専用の肉球クリームがオンラインサイトやペットショップで販売されていますので、そちらを購入するようにしましょう。
肉球マッサージの頻度
肉球マッサージは毎日行うことがおすすめです。
特に乾燥しやすい冬は毎日行うことで、乾燥によるひび割れなどのトラブルを防ぐことができます。
マッサージは1日5分で終わりますので、挑戦してみましょう。
肉球マッサージの手順・やり方
①クリームを飼い主さんの指に少量とる
②愛犬の肉球にクリームを少量のせる
③小指以外の指を使ってやさしく肉球をやさしくなでる
④肉球と肉球の間も揉みこんでなじませる
⑤手のひらで肉球全体を包み込む
⑥神門(手根球と呼ばれる一つだけ外れた場所にある肉球の下)をやさしく押してあげる
⑦愛犬がいい子にできていたら褒めて終了する
神門と呼ばれるツボを押してあげるとリラックス効果が高まりますます。神門は少しくぼんでいるため、触ると分かりやすいでしょう。
最後にいい子にできていたら褒めてあげることで、肉球マッサージを嫌がらずに続けることができます。また、これらは愛犬とのふれあいになり、より絆を深めることができます。
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季節・年齢・犬種別の犬の肉球ケアのポイント
季節別犬の肉球のケアのポイント
夏はやけど、汗腺ケア、乾燥ケアの3つがポイントになります。
犬は肉球の汗腺から汗を排出し、体温を調節しています。お散歩後は肉球を濡れタオル拭いてあげる、冷却マットを用意することで、効果的な体温調節を助けることができます。
冬は乾燥ケア、凍傷、融雪剤による皮膚トラブルの3つがポイントになります。
融雪剤は塩化ナトリウムを含んでいるため、赤くなったりただれる、皮膚が剥がれるといった症状を起こすことがあります。中毒症状を起こすこともあるため、注意が必要です。凍傷、融雪剤や凍結防止剤の予防に靴下をはかせるといった工夫が必要になります。
年齢別犬の肉球のケアのポイント
パピーは肉球が柔らかく、初めての刺激が多いため、刺激への対応がポイントになります。無理な散歩は避け、散歩後の肉球のチェックとマッサージを毎日行うようにしましょう。
成犬期に入ると、自己修復力が高くなります。しかし活動量が多く摩耗しやすいため、マッサージを行ってあげることで乾燥対策や怪我の早期発見をしましょう。
シニア期に入ると、乾燥ケア、グリップ機能がポイントになります。乾燥しやすくなるため、保湿クリームを塗ってあげる、また指の間の毛をカットし、肉球にかぶらないようにしてあげることで、愛犬も過ごしやすくなります。免疫が低下するため、炎症などを起こしやすくなります。肉球チェックを毎日行い、健康をサポートしましょう。
犬種別犬の肉球のケアのポイント
小型犬は肉球の摩耗が少なく、肉球が柔らかい状態のことが多いです。お散歩時のケガや、指の間の毛が伸びていないかをチェックする必要があります。
中型犬・大型犬は活動量が多く、負荷が大きいため、ひび割れや角質の厚くなりすぎがポイントになります。毎日マッサージを行う、長距離や負荷の大きい活動量を調整しましょう。
まとめ
肉球には衝撃から守ったり体温調節、地面の状態を把握したりする役割を担っています。肉球は角質層があるため、温度を感じにくいですが、真夏のマンホールやアスファルトでやけどしてしまうため、これからのお散歩は注意が必要です。ケガや病気の早期発見、肉球のケアのために専用のクリームでマッサージしてあげるとよいでしょう。
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