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2024.04.10ブログ
シニア犬の食事で気を付けることとは?食事量やポイントについて解説!
愛犬がシニア期にはいったら食事に気を付けてみましょう。「あんまり食べなくなったな…」「ごはんは食べないのにおやつは食べる…」といった悩みは加齢、もしくは病気からきているのかもしれません。食事量や食べる時の姿勢をチェックして実践してみましょう。
目次
- ○ 愛犬はシニア期になると飲み込む力が弱くなる!?
- ○ 愛犬がシニアになると飲み込めなくなる理由
- ・理由①嚥下する力が衰える
- ・理由②食事の姿勢
- ・理由③病気や体調不良の可能性を疑う
- ○ 愛犬がシニアになったら食事で注意したいポイント
- ・食べる時の姿勢
- ・消化器の健康
- ・栄養バランス
- ・食事の回数や食事量
- ・水分摂取
- ・体重管理
- ・歯の健康
- ・定期的に動物病院に受診を
- ○ 愛犬の誤嚥性肺炎に注意!
- ・犬の誤嚥性肺炎とは?
- ・愛犬の誤嚥性肺炎を防ぐには?
- ○ ご飯を食べずにおやつだけ食べる時はどうすればいい?
- ・ご飯は栄養素を考えて作られている!
- ・ご飯の味が好きではないのかも?
- ・食事量・食事回数を見直そう!
- ○ まとめ
愛犬はシニア期になると飲み込む力が弱くなる!?
シニア期になると筋力や身体の機能が低下し、飲み込みに関わる筋肉も影響を受けることがあります。その結果、飲み込む力が弱まることがあります。
飲み込む力の低下は、さまざまな要因によって引き起こされる可能性があります。口腔内の問題(歯の健康や口内炎など)、喉の問題、または神経や筋肉の機能の低下などが関与する可能性があります。
犬のシニア期は、犬種やサイズによって異なりますが、一般的には犬の年齢が7歳から10歳頃から始まります。小型犬は一般的に大型犬よりも長生きする傾向がありますが、大型犬はシニア期が早く始まることがあります。シニア期の開始時期は個々の犬によっても異なりますので、犬の個々の健康状態や遺伝的な要因も考慮する必要があります。シニア期に入ると、犬の身体的な変化や健康上の問題がより顕著になる可能性があります。
愛犬がシニアになると飲み込めなくなる理由
シニア期になって飲み込む力が弱くなってしまう理由は大きく分けて3つあります。加齢によるもののほか、病気による可能性もあるため、愛犬の様子をよく観察してみましょう。
理由①嚥下する力が衰える
飲み込む力や噛む力は年を取るにつれて衰えていきます。
飲み込む力が弱くなると何度も飲み込む動作を繰り返したり、飲み込むことが難しくなって体重が減少したりといった行動や症状が現れます。
また、よだれが垂れやすくなった、口からご飯をこぼすといった行動でも嚥下力が衰えている可能性があるため、注意が必要です。
理由②食事の姿勢
食事の姿勢が良くないとご飯を飲み込みづらくなります。シニアになると筋力の衰えによって姿勢が変化したり同じ姿勢でいることが難しくなってしまいます。
ご飯を入れたお皿が地面と同じ位置にあると足や腰に負担がかかってしまったり飲み込みづらくなってしまったりします。
理由③病気や体調不良の可能性を疑う
飲み込みの力が弱くなった理由の一つに病気や体調不良の可能性があります。
稀なケースではありますが、認知症や脳の病気によって口や舌を上手に動かすことが難しくなり、飲み込みにくくなるケースがあります。
ほかにも口腔内のけがや病気によって口を開けることや噛む・飲み込むことを嫌がることもあります。
愛犬がシニアになったら食事で注意したいポイント
愛犬がシニアになったら今まで以上に気を付けたいポイントが8つあります。
ここでどこに気を付ければいいのか知り、実践してみましょう。
食べる時の姿勢
台などを使って腰や首への負担を軽減しましょう。お皿自体が浅いつくりのものや台がくっついているものもあり、愛犬にぴったりのものを選びましょう。お家にちょうどいい高さの台がある場合は代用することも可能です。
お皿はペットショップやオンラインショップで購入することができます。
消化器の健康
消化器系の機能が低下することがあるので、消化器をサポートするための食事を選ぶことが重要です。食物繊維や消化を助ける成分を含んだ食事が良いでしょう。
また、飲み込む力が弱いコには缶物のごはんやウェットフードがおすすめです。温めたほうが食べやすそうに感じますが、体温に近い温度だとむせやすくなるといわれています。少しさましたくらいの温度であげましょう。
栄養バランス
シニア犬は成長期や成犬期と比べてエネルギー消費が低下しているため、カロリー摂取量を調整し、栄養バランスのとれた食事を与えることが重要です。老化によって代謝が変化するため、老犬用の栄養素が必要です。
「カロリーはできるだけとったほうがいいでしょ?」と考える飼い主さんも少なくないと思います。しかし、極度の食べ過ぎやカロリーの過剰摂取は肥満を招きます。肥満になってしまうと足腰への負担が増してしまうため、カロリー摂取量を調整することが大切です。
また、関節の健康をサポートするために、グルコサミンやコンドロイチンなどの関節保護成分が含まれた食事が適しています。これによって関節の柔軟性を維持し、関節炎のリスクを減らすことができます。
食事の回数や食事量
大盛りを避け、少量を3~4回に分けて与えるようにします。
また、大きな粒のドライフードやおやつはまるべく避け、大きいものはカットしてあげたり、一口サイズにしてあげることで食べやすくなります。
水分摂取
年をとると水分摂取が重要になります。水分が不足すると脱水症状を引き起こし、健康問題を引き起こす可能性があります。湿潤した食事や常に新鮮な水を提供することが大切です。
また、水分を取りたがらないワンちゃんにはドライフードよりもウェットフードがおすすめです。ご飯に水分が含まれているため、そこから水分を摂取できるようになります。
体重管理
シニア犬は運動量が減少する傾向があるため、体重管理に気を配る必要があります。肥満は関節の負担を増やし、糖尿病や心臓病などの健康問題を引き起こす可能性があります。
歯の健康
食事が歯の健康に影響するため、食事の形状や歯の状態に合った適切な食事を選ぶことが重要です。また、歯石がたまりやすいため、定期的な歯のケアも重要です。
一般的にシニア期になると歯も衰えるため、ドライフードよりはドライフードをふやかしたものやウェットフードがおすすめです。
定期的に動物病院に受診を
シニア犬の健康状態や栄養ニーズは個体によって異なるため、食事に関する具体的なアドバイスは獣医師に相談することが重要です。
少しでもいつもと異なる様子が見られたときはかかりつけの動物病院に受診し、そうでなくても定期的に受診するようにしましょう。
愛犬の誤嚥性肺炎に注意!
これまでシニアになると飲み込む力が弱くなることについて解説してきました。
ここではシニア犬において特に注意が必要な誤嚥性肺炎について解説していきます。
犬の誤嚥性肺炎とは?
犬の誤嚥性肺炎は、犬が食べ物や液体、唾液などの異物を誤って気道に入れ、それが肺に到達して肺炎を引き起こす状態のことを指します。
この状態は、嚥下機能の低下や嚥下反射の異常、意識レベルの低下などが原因となります。
犬が異物を誤って吸入すると、それが肺に到達し、炎症や感染、肺炎を引き起こす可能性があります。
愛犬の誤嚥性肺炎を防ぐには?
①食事の管理
食べ物を与える際には、犬が十分に噛んで飲み込める大きさや柔らかさの食事を提供しましょう。また、犬が食べる際に急いだり、興奮することを防ぐため、静かで穏やかな環境を提供します。
②嚥下訓練
犬に嚥下訓練を行い、正しい嚥下の方法を学ばせることが役立ちます。トレーニングやリハビリテーションを行う場合は、専門家の指導を受けることが重要です。
③定期的な歯のケア
歯周病や歯の健康問題は、食事や嚥下に影響を与える可能性があります。定期的な歯のブラッシングや歯科検診を行い、口腔の健康を維持します。
④届く場所に飲み込みそうなものを置かない
犬が誤って異物を誤嚥する可能性がある場所から、危険な物品や小さなものを取り除きます。また、犬が誤って異物を誤嚥することを防ぐために、目の届くところにいたり見守りカメラを設置したりしましょう。
ご飯を食べずにおやつだけ食べる時はどうすればいい?
「シニアになってご飯よりおやつを好んで食べるようになった…」「ご飯は食べないけどおやつは食べる」といったことはないでしょうか?
まったくご飯を食べずにおやつだけしか食べない、ご飯を変えても反応がないときは獣医師さんに相談しましょう。
ご飯は栄養素を考えて作られている!
ごはんは「総合栄養食」として作られているのに対し、おやつは「間食」として作られています。総合栄養食は名前の通り、多くの栄養を取れるように作られています。おやつばかり食べていると、ミネラルやカルシウムなどの栄養素が不足してしまうことがあり、それらの不足は体調不良や健康に悪影響を与えてしまう可能性があります。
ご飯の味が好きではないのかも?
ごはんの味が好きでなかったり、ご飯の味に飽きてしまったのかもしれません。
愛犬がおやつばかり食べてごはんを食べなくなってしまったらご飯を変えてみましょう。おやつに似た味を選ぶことがポイントです。
また、ごはんが食べにくいということもあるため、粒が大きなドライフードを与えていた場合は粒を少し砕いてからあげたり、トッピングをしてあげることもよいでしょう。いきなりごはんを変えると下痢になってしまうことがあるので、最初はもともとのごはんと新しいごはんを混ぜて、少しずつ割合を増やしていってごはんを変えましょう。
食事量・食事回数を見直そう!
もしかしたらごはんが多いのかもしれません。
シニアになると食事量が減るため、間食のおやつだけで満腹になっているのかもしれません。
食事量を見直し、おやつの量を減らすことで自然にごはんを食べるようになることもあります。
まとめ
シニア期の愛犬は飲み込む力が弱まり、嚥下に関連する筋肉の衰えや口腔内の問題が影響する可能性があります。飲み込む力の低下は加齢や病気によるもので、食事の姿勢や栄養バランスにも注意が必要です。誤嚥性肺炎のリスクもあるため、適切な食事管理や歯のケアが重要です。愛犬がご飯を食べない場合は、栄養バランスや食事量、食事回数を見直し、獣医師に相談することが必要です。
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