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2024.02.07ブログ
犬の下痢の原因って?お散歩や食事の注意点や危険なサインを解説!
人と同じように犬も下痢を起こしてしまいます。下痢を起こしてしまう原因にいくつか考えられます。食べ慣れてないものを食べたときや食べすぎなどの一時的なものから、疾患などの慢性的なものまでさまざまです。下痢になってしまったときは慌てずに汚れたものを片付けましょう。下痢にならないためにできる対策や予防をしっかりしておきましょう。場合によって動物病院を受診することをお勧めします。
目次
- ○ 愛犬が下痢のときの便の状態を見てみよう
- ・通常の便の状態
- ・便の色を確認しよう
- ・下痢の便の柔らかさを確認しよう
- ・混ざっているものはないか確認しよう
- ○ 愛犬の下痢の原因って?
- ・食事に原因があるとき
- ・ウイルス・細菌・寄生虫などの病原体
- ・薬物・薬剤によるもの
- ・異物を飲み込んでしまっているとき
- ・ストレスが原因になっている場合も
- ○ 愛犬が下痢しているときの対処法
- ・ほかに症状はないか見る
- ・水分の与え方に気を付ける
- ・食事のあげ方に気を付ける
- ○ 愛犬にこんな症状があるときは病院に行きましょう
- ○ 下痢になりやすい犬種や季節は?
- ・アレルギーがあるコ
- ・季節の変わり目
- ・子犬・シニア犬の下痢
- ○ 愛犬が下痢にならないために
- ・環境を大きくいきなり変えない
- ・ドッグフードをいきなり変えない
- ・散歩中の拾い食いに注意する
- ・ワクチンの接種・清潔を保つ
- ○ まとめ
愛犬が下痢のときの便の状態を見てみよう
愛犬が下痢してしまった場合でも慌てずに対処しましょう。
トイレシートやお散歩中の便を片付ける前に便の色や形、何か混ざっていないかなど見ていましょう。病院を受診する際に役立ちます。
通常の便の状態
下痢の状態を知る前に、通常の便の様子を知っておきましょう。
頻度は毎日出ていれば正常と考えてよいでしょう。お外でしかできないコ、小分けにして出すコなどさまざまです。食べていても排便しない、苦しそうにいきんでいる場合には便秘の可能性があります。
便の色や形には個体差がありますが、濃い茶色~黒っぽいものはよく消化された便といえます。形は円柱のような形が一般的です。平べったくなったり細くなったりした場合には腸や肛門に腫瘍やできものができている可能性があります。
便の色を確認しよう
便の色には三種類あります。
黒色便は便秘、消化管からの出血、食事や薬の影響が考えられます。
血便は鮮血が混ざっていたり表面に付着している場合のことをいいます。傷やできもの、ポリープ、大腸炎の可能性があります。排便時に肛門が切れたなどによる一時的な出血の可能性もあります。
白色便は名前の通り白っぽく見える便のことを指します。脂肪分が含まれることによって白く見えます。消化不良や脂肪分の消化に関わる膵臓や肝臓、胆道系の病気の可能性があります。
下痢の便の柔らかさを確認しよう
便の柔らかさには軟便・泥状便・水様便の三段階あります。軟便は形があるけれどつまむことのできない硬さ、泥状便は名前の通り、形を保つことのできない程度の泥のような便、水様便も名前の通り、形がほとんどなく水のような便のことを言います。動物病院を受診するときにどんな便だったか言えるようによく見ておくことがポイントです。
混ざっているものはないか確認しよう
異物を飲み込んだ場合、便に混ざって排出されることがあります。
そのほかにも寄生虫が混ざっている場合はお腹にも寄生虫がいる可能性が高いです。便に細長いひも状の虫が混ざっている場合は回虫、鞭虫などが寄生している場合があります。
また、透明・半透明のゼリー状のものが混ざっている、付着しているときは粘液の可能性があります。下痢に伴って排出される場合、大腸の炎症が疑われます。
未消化の食べ物が混ざっていた場合は消化吸収が上手くいっていない、消化に悪いものを食べてしまったことが考えられます。
愛犬の下痢の原因って?
下痢の原因は一つではありません。食べ慣れていないものを食べたなど一過性のものから、疾患によるもの慢性的なものなどさまざまです。ここでは代表的な下痢の原因を解説します。
食事に原因があるとき
食事に原因がある場合には、①食べ慣れていないものを食べたとき、②フードを急に変更したとき、③アレルギーや食中毒が疑われます。
お祝いであげたケーキや人の食べ物をあげるなど、普段食べていないものを食べたときにも下痢が起こることがあります。フードを急に変えると下痢を起こしてしまうことも、食べ慣れていないことが原因だと考えられます。
また、傷んだ食べ物を食べる、汚染されたものを食べると食中毒になり下痢になることがあります。特定の食べ物を適切に消化できないために起こる下痢や異常な免疫反応の食物アレルギーによる下痢などもあります。
ウイルス・細菌・寄生虫などの病原体
病原体による下痢には三種類あります。
ウイルスによる下痢の原因にはコロナなどがあります。
細菌による下痢の原因には大腸菌やサルモネラ菌、カンピロバクターなどが考えられます。
寄生虫による下痢の原因には回虫や鞭虫などがあります。
これらの多くは急性の下痢を引き起こします。また、検査では分かりにくいという特徴があります。
薬物・薬剤によるもの
細菌感染の治療で使われる抗生物質には下痢を引き起こすものがあります。ほかにも農薬や殺虫剤の誤飲によって下痢が起こることもあります。愛犬が過ごすスペースではなるべく殺虫剤を使わないようにしましょう。お散歩に行くときも畑や駐車場になどに除草剤がまかれている可能性があるので注意が必要です。
異物を飲み込んでしまっているとき
異物を飲み込んでしまった場合にも下痢を起こすことがあります。おもちゃのほかに、お散歩中に葉っぱを食べてしまったり拾い食いをしてしまったりするとお腹を壊してしまうことがあります。拾い食いしないようによく見てお散歩しましょう。
ストレスが原因になっている場合も
家族が増えた、新しいワンちゃんが来た、家を引っ越したなど環境が大きく変わるとストレスで下痢を起こしてしまうことがあります。臆病な性格なコや環境の変化に敏感なコはストレスを感じてしまいやすいので下痢をはじめとして体調を崩しやすくなります。
愛犬が下痢しているときの対処法
愛犬が下痢をしてしまったときでも慌てずに対処しましょう。
ほかに症状はないか見る
下痢以外に症状かないか見てみましょう。嘔吐や震え、食欲不振がみられる場合はすぐにかかりつけの病院に受診しましょう。
水分の与え方に気を付ける
下痢をしているときには腸に炎症があったり過敏になっていることがあります。ある程度元気がある場合は少量の水を分けて与えましょう。一度に与えてしまうと下痢がひどくなったり吐いてしまうことがあります。水の温度も冷たい水ではなく、常温の水をあげましょう。
食事のあげ方に気を付ける
下痢をしているときにどのような食事が適しているのかは原因によって異なります。脂肪分の控えた食事や繊維質の多い食事、アレルギーが疑われる場合には低アレルゲンの食事をお勧めします。どのような食事をとればいいのかわからない場合にはかかりつけの病院を受診しましょう。軽度の下痢の場合には普段と同じ食事を少量頻回与えるでも大丈夫です。しかしそれでも下痢が治らない場合は病院を受診して原因を突き止めて適切な食事を与える必要があります。
愛犬にこんな症状があるときは病院に行きましょう
下痢のほかに嘔吐などの症状がみられるときは腸の疾患やウイルス性の下痢などが考えられます。手術や治療が必要になる前に動物病院に受診することをお勧めします。
下痢のほかにも痛みで震えている様子や嘔吐がみられる場合には腸の疾患など慢性の下痢の可能性があります。
また、頻繁に下痢を繰り返したり、血便、貧血がみられる場合には動物病院で検査のあとお薬をもらえることがあります。
原因がわからないまま放置しておくと、実は今食べているご飯がアレルギーであったり疾患による下痢の可能性があり、放置しておくことで重症化することもあります。
大きな体重減少やいきなりご飯を食べなくなったなどの食欲不振の症状が下痢と一緒にみられる場合もかかりつけの動物病院に受診しましょう。
下痢になりやすい犬種や季節は?
下痢になりやすい犬種や季節について解説します。
下痢以外にも体調を崩しやすい季節は愛犬の様子をよく観察するようにしましょう。
犬種によって下痢になりやすいなりにくいの差はありません。ただ、人と同じように体質によりお腹を壊しやすいコはいるので、愛犬の便の調子を知っておくことは大切です。ほかにも特定の食べ物を食べると下痢になってしまうコもいるので愛犬の様子をよく観察しましょう。
アレルギーがあるコ
アレルギーがあるコにはアレルギー反応が出る食べ物やものを与えないようにします。アレルギーが重いコは触れたものでもアレルギー反応が出ることがあります。食べ物だけでなく、金属アレルギーなどを発症することもあるため、ご飯を食べるお皿にも配慮する必要があります。
季節の変わり目
季節の変わり目は人と同じように犬も体調を崩しやすくなっています。
下痢をはじめとした体調の変化がみられる時期なので愛犬の体調をしっかり見てあげましょう。
子犬・シニア犬の下痢
子犬は免疫力が低く腸内細菌のバランスがしっかりしていないため、ウイルスや細菌性の下痢が多く見られます。子犬は環境の変化に弱く、食事が変わったことによる下痢も起こりやすくなります。軟便程度であればよく観察して念のため早めに受診したほうがよいです。
シニア犬の下痢には一時的な下痢に加えて疾患に伴う下痢も起こりやすくなります。血が混ざっていたり嘔吐が伴う場合にはすぐに動物病院を受診しましょう。
愛犬が下痢にならないために
愛犬が下痢にならないようにできる限りの対策をしましょう。
一時的な下痢でしたら2~3日様子を見守り、よくならないようだったらすぐに病院に行きましょう。
環境を大きくいきなり変えない
環境の変化は体調を崩す原因になります。新しいワンちゃんを迎えたときもすぐに一緒の部屋にはせずに少しずつ慣らしてあげるようにいましょう。引っ越しのときや同居人が増えた場合にも必ず安心できるグッズを用意しましょう。愛犬がずっと使っているタオルやベッドがある場合は置いてあげるようにします。置き場所にもいくつかポイントがあります。下記の記事で詳しく解説しています。
ワンちゃんの睡眠をサポートしよう!寝床の場所やどんなベッドがいいの?
ドッグフードをいきなり変えない
ドッグフードをいきなり変えると食べ慣れていないものの過剰摂取によりお腹を壊してしまうことがあります。ドッグフードを変える時は今食べているものに少しずつ混ぜて新しいドッグフードの量を増やすことで切り替えるようにしましょう。
散歩中の拾い食いに注意する
拾い食いはお散歩中に起こりやすいです。拾い食いをしないようによく見てお散歩しましょう。とくに草むらは飼い主さんの目も届きにくいのでなるべく入らないようにしましょう。除草剤がまかれていることもあるので草を食べる行為にも注意が必要です。
ワクチンの接種・清潔を保つ
ジステンパー、パルボウイルスなどによる下痢はワクチンで予防することができます。寄生虫については定期的に検便を行い、必要に応じて駆虫薬をさすことで防ぐことができます。また、住む環境も過ごしやすく、清潔を保ちましょう。下痢を起こしてしまったら消毒して汚れたものは洗います。飼い主さんの身体に付着したときはしっかり洗って消毒しましょう。
まとめ
愛犬が下痢になってしまっても慌てずにまずは汚れたものを掃除しましょう。
下痢には一時的なものと慢性的なものがあります。ストレスやフードを変えたことでも下痢を起こしてしまうことがあるので環境の変化に敏感なコは特に気を付けましょう。
下痢以外にも嘔吐や食欲不振などの症状があるときはかかりつけの動物病院に受診することをお勧めします。
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