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2024.08.07ブログ
離れたくない!犬の分離不安症とは?症状や改善法を解説!
「愛犬が急にずっと後をついてくるようになった…」「姿が見えなくなるだけでずっと鳴いている…」そんな経験はありませんか?
もしかしたら分離不安症かもしれません。
この記事では分離不安症とはなにか?どんな症状が出るのか、原因や改善法について解説します。
これらの症状で困っている飼い主さんだけでなく、これからワンちゃんを飼う予定の飼い主さんにも必見の記事です。
目次
- ○ 犬の分離不安症とは?
- ○ 犬の分離不安症の症状とは?
- ○ 犬の分離不安症の原因とは?
- ・環境の変化
- ・長時間のお留守番、エネルギーが余っている
- ・加齢
- ・トラウマを抱えている場合も
- ○ 犬の分離不安症の改善法とは?
- ・問題行動がひどい場合には動物病院に受診しましょう
- ・おうちで離れる練習をしましょう
- ○ 犬の分離不安症改善のポイント
- ・お留守番を当たり前にする
- ・構う時、構わないときのムラをつくらない
- ・外出前後の挨拶はかるめに
- ・外出前に運動をしよう
- ・落ち着く習慣をつけよう
- ・怒らないで片付けよう
- ○ 犬の分離不安症の予防とは?
- ・安心して暮らせるように信頼関係を築こう
- ・パピークラスに参加しよう
- ○ まとめ
犬の分離不安症とは?
不安障害の一つであり、犬以外の動物にもみられる症状です。
犬は本来群れになって行動する習性があるため、一人っきりになるのが苦手な動物であるといっても過言ではないでしょう。
飼い主さんとの生活の中でお留守番にも慣れることが多いですが、飼い主さんが見えるところにいないという不安から分離不安症に発展することもあります。
身体的な痛みや問題ではなく、分離による不安から問題行動が起こっている状態の総称を分離不安症といいます。
犬の分離不安症の症状とは?
分離不安症には以下のような症状がみられます。
・飼い主さんのそばにずっといる(後ろをついてくる)
・一緒にいるためにゲージなどからの脱走を試みる
・飼い主さんがいなくなると遠吠えをしたり長時間吠えたりする
・お留守番中にトイレ以外の場所で粗相する
・家具をかじるなどの行動
・身体を舐め続けたり、傷になるまで自分の身体を噛んだりする
分離不安症になるとこれらの問題行動、自傷行動、破壊行動などがみられます。
また、ずっと鳴き続けることで近所トラブルになることもあります。
犬の分離不安症の原因とは?
犬の分離不安症の原因には大きく分けて4つ考えられます。
重度な場合は脳や神経などに障害がある可能性が高いため、かかりつけの動物病院に受診し、獣医さんに相談しましょう。
環境の変化
分離不安症になる原因の一つとして環境の変化が挙げられます。これには
・引っ越しによる住居の変化
・赤ちゃんが生まれた、後住犬、猫が来たなどの家族メンバーの変化
・仕事が変わった、出勤退勤の時間が変わったなどの生活時間の変化
・保護犬が引き取られたなどの飼育者の変化
が含まれています。
また近年ではコロナ禍では在宅ワークであったのが、コロナ禍明けで出勤するようになったといった生活の変化も見られるため、この原因によって分離不安症になるケースも多いでしょう。
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長時間のお留守番、エネルギーが余っている
長時間のお留守番に慣れていないコでは特に分離不安症になりやすくなります。
子犬は特にひとりという環境に慣れていないため、長時間のお留守番を苦手とします。
またエネルギーが余っているとお散歩に連れて行ってくれる飼い主さんを探したり、そばをくっついて歩き回ることがあります。エネルギーが余っていることでお留守番中に寝て過ごす時間が短くなり、余計にお留守番の時間が長く感じたり、飼い主さんがいないということに気づきやすくなります。
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加齢
シニア期になると、目が見えづらくなったり耳が聞こえにくくなります。外界をとらえづらいという不安な状況の中で信頼できる飼い主さんがそばから離れることに不安を感じます。また、認知症様な症状になり、そばに誰かいないと不安になることもあります。
トラウマを抱えている場合も
お留守番中に雷鳴が聞こえた、雨が降って怖い思いをしたなどとトラウマを経験しているとお留守番が苦手になったり、自分を置いて行ってしまうのではないかと離れるのが不安になってしまいます。
また、子犬期に虐待を経験していたり、親やきょうだいと過ごせていない場合にも親のような存在の飼い主さんから離れることに不安を感じます。
犬の分離不安症の改善法とは?
分離不安症の症状や原因について解説してきました。
ここでは「もしかしたら愛犬が分離不安症に似てるかも…」と思った飼い主さん必見の改善法について紹介します。
問題行動がひどい場合には動物病院に受診しましょう
問題行動がひどい場合には動物病院に受診しましょう。獣医に相談するだけでなく、脳や神経の検査をしてもらえることがあります。
また、投薬したり、原因に沿った治療をしてもらうことができます。
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おうちで離れる練習をしましょう
まず5~10分飼い主さんは部屋から出ます。ワンちゃんだけにして吠えても駆けつけないようにします。
時間になったら帰ります。帰ることで必ず帰ってくることを学習させます。
少しずつその時間を長くします。
そうすることで、お留守番できるようになります。
その際、犬が落ち着く場所を作ってあげることも効果的です。
飼い主さんの使っているブランケットなどを置いておいてあげるとにおいで安心できることがあります。ゲージが苦手な場合は、布をかけ、少し暗い環境にすることで落ち着くことができます。
下記の記事では寝やすい環境、寝床について解説しています。合わせてお読みください。
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犬の分離不安症改善のポイント
分離不安症を改善するためにはいくつかポイントがあります。
また、家族で飼っている場合は家族全員が同じ態度をとることが改善の重要なポイントになります。
お留守番を当たり前にする
お留守番させてしまうと申し訳ない…と思ってしまいますよね。
一人暮らしをしている、家族が全員働いているとなると日中お家をあけるのが当たり前になります。
お留守番させてしまうのが申し訳ないという気持ちにならず、お留守番しているときも一人で遊べるようにサポートしましょう。
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構う時、構わないときのムラをつくらない
お休みの日は普段構ってあげられないからたくさんかまってあげたい…そう思いますよね。しかし構いすぎもワンちゃんにとって平日の離れがたいという気持ちを作ってしまっているかもしれません。土日はずっと一緒にいるのではなく、いつも遊べない分一緒に遊ぶ、くらいの気持ちでいましょう。やることなすことすべて一緒にいてしまうよりも、平日も帰ってきたら20分遊んだり一緒にお散歩に行ったりと毎日同じくらい構ってあげられるようにすることで、帰ってきたら遊んでくれると学習しお留守番していてくれます。
外出前後の挨拶はかるめに
外出前飼い主さんも離れがたい気持ちになりますよね。ワンちゃんも一緒です。抱っこした後に外出したほうが寂しさを感じませんか?
そのため、なるべくさらっと出るようにします。感覚としてはトイレに行く感覚とそろえるとよいでしょう。
しかしいきなりいなくなってしまうとワンちゃんも心構えをできません。出ていく5~10分前に軽く遊んだり抱っこしたりと「そろそろ行ってくるよ」というように、におわせましょう。少し時間があることでワンちゃんにも心に余裕ができます。
帰宅時も特に興奮しやすいワンちゃんに対してはさらっとあいさつしましょう。ジャンプはかわいらしいですが身体に負担をかけることも。詳しくは下記の記事をご覧ください。
愛犬のジャンプって危険?健康のために知っておくべき知識をご紹介!
アイコンタクトの必要性って?アイコンタクトで信頼関係アップしよう!
外出前に運動をしよう
朝お散歩に行くと、程よく疲れてお留守番中に寝ることができます。寝て過ごすと、お留守番の時間つぶしにもなるので、ワンちゃんにとっても過ごしやすくなります。お散歩だけでなく、お家の中で遊んであげることでもよいでしょう。
寝やすいように薄暗くしてあげたりラジオを流しておいてあげると快適に寝ることができます。
落ち着く習慣をつけよう
「まて」「おすわり」などの指示のあとにご飯をあげる、おやつをあげるようにし、従ったらいいことがあると学習してもらいます。吠えているときも注意するのではなく、静かになったら褒めてあげることで「静かにしたら褒めてくれる」と覚えることができます。
怒らないで片付けよう
もし家具が破壊されたりトイレ以外の場所で粗相されたりしたとしても大きく叱ったり騒がないようにしましょう。怒ってしまうとで飼い主さんが自分に注目してくれると学習するため、もっとひどくなることがあります。
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犬の分離不安症の予防とは?
予防できるものだったらできる限り予防したいですよね。
犬は生後一定期間、親や兄弟としっかり育つ必要があます。しかしこれらの期間が上手く過ごせていなかったり、これまでの成育歴が影響している面もあるため、すべて予防することは難しいというのが現状です。
しかしお家に迎えてからもできることがあります。
ここでは2つ紹介します。
安心して暮らせるように信頼関係を築こう
ワンちゃんが安心して暮らすには信頼関係が必要です。どこかに外出しても必ず帰ってくるとわかってもらうには、信頼してもらう必要があります。
信頼関係を築くためには、コミュニケーションなどが必要になります。
下記の記事で詳しく説明していますので、是非お読みください。
愛犬とアイコンタクトをしよう!ポイントや注意点について解説!
愛犬に話しかけることの重要性って?信頼関係を築いて親密になろう!
パピークラスに参加しよう
動物病院によってはパピークラスといって、犬のことについて実践的に学べるセミナーを開催しているところがあります。子犬は特に分離不安症になりやすいといわれています。初めて子犬を飼う飼い主さんや現在子犬を飼っている飼い主さんは利用を検討してみましょう。同じく子犬を育てているほかの飼い主さんとの出会いの場にもなっています。
まとめ
犬の分離不安症は、飼い主がいないことによる不安から起こる問題行動の総称であり、飼い主との絆が深い動物によく見られます。症状には、飼い主に常について回る、吠えたり遠吠えをする、トイレ以外で粗相する、家具を噛むなどがあります。原因としては環境の変化、長時間のお留守番、加齢、トラウマなどが考えられます。
改善方法としては、少しずつ離れる練習を行ったり、安心できる場所を作ったりすることが挙げられます。問題が深刻な場合は動物病院での相談が必要であり、投薬や行動療法を行うこともあります。予防には、信頼関係を築き、適切な訓練や犬の社会化を促進することが効果的です。
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